アート紙で年賀状印刷!/用紙レビュー(2) | ハーネミューレ・バンブー

2015 年 12 月 12 日

用紙レビュー第2回目では、アート紙で年賀状印刷!に挑戦したいと思います。

今回使用する用紙は、

ハーネミューレ社のバンブー(竹)

 

ハーネミューレ・バンブーは、竹繊維90%でできており(残り10% はコットン)、面質はスムース厚みは 290g/m2 と厚め、蛍光増白剤は含まず柔らかな感触の質感を持ったアート紙です。

用紙の特徴を公式サイトから引用しますと、

「バンブーは世界で初めて竹の繊維で作られた、ユニークなデジタルファインアートインクジェットペーパーです。温かみのある自然な雰囲気を醸し出し、特に暖色系やモノクロプリントでは画像を引き立たせます」

とのこと。

この短い紹介文の中で僕が特に目をひいたのは「暖色系」の写真に向いているということ。今年の年賀状の写真は、紅葉の写真を使いたかったので温かみをよりいっそう引き立ててくれる用紙としてバンブーは最適ではないかと考えました。

 

実を言うと、バンブーの用紙は3ヶ月前にすでにA3ノビを購入しています。ヨドバシアキバで 25枚入りが 1万円ジャスト。ポイント還元を考慮にいれれば実質9000円、1枚あたりの単価は360円。単価の高いハーネミューレ紙の中にあって、バンブーは比較的リーズナブルな用紙といえるでしょう。

ハーネミューレ・バンブー

 

すでに印刷も試しており、その仕上がりにも非常に満足しています。

以下写真は、ハーネミューレ・バンブーでA3ノビ印刷をした写真です。使用したレンズは今はもう手元にない 85mm f/1.4D です。

ハーネミューレ・バンブーで印刷した写真

 

表面の質感です。前回紹介したトーションよりテクスチャに凹凸が少なく滑らかな感じなので、人物スナップにも実用で使えると思います。是非、写真を拡大して表面の質感をご覧になってみてください。

ハーネミューレ・バンブーの表面の質感

 

僕は L版印刷のベース紙として 「キヤノン純正・絹目調」を愛用しています。なので、新しい用紙にチャレンジするときは「キヤノン純正・絹目調」を基準として白色度が高いか低いかを判断しています。

「キヤノン純正・絹目調」の白色度は 91% です。対して、ハーネミューレ・バンブーの白色度は 83%、つまり色校正をしない限り、液晶モニターの見た目よりもバンブーでプリントした見た目のほうが黄色味を帯びて出力されることになります。参考までに新聞紙の白色度は55%程度です。

僕が紅葉写真にハーネミューレ・バンブーを使いたい理由はまさにここにあって、黄色味を強調することでより印象的な作品に仕上げられるからです。もしキヤノン純正・絹目調の紙白に近いプリントに仕上げたいのであれば、同じハーネミューレ社からでているフォトラグ(白色度92.5% )のほうを強くおすすめします。

 

そんなわけで、ある程度被写体を選ぶ用紙ではありますが、秋の風景をプリントするにはバンブーが好適。良い写真が撮れたら積極的にこの用紙を使いたくなってしまうわけで、どうせなら年賀状で使う用紙もバンブーを使えないだろうかと調べてみたところ、ありましたありました。

特製缶入のフォトカード・バンブー(30枚入り)が!

年賀状作成時期がきたら売りきれてた!では困るので、事前にまとめて3缶(計90枚)購入しました。

特製缶入のフォトカード・バンブー(30枚入り)

 

このフォトカードは四つ角が角丸になっており、このかわいらしい雰囲気がたまりません。

四つ角が角丸になっている/ハーネミューレ・バンブーのフォトカード

 

さっそく年賀状を作ってみました。用紙が角丸になっているので写真の元データも角丸に加工。A4用紙に書いた手書き文字をスキャナで取り込み、フォトショップ上で文字を切り抜き、レイヤー合成して仕上げました。

ひとことコメント欄は、左の写真はベンチの白いところ、右の写真は半透明にした木の葉型のシルエットの部分に書き入れることができるようにしました。ちなみに、左のしゃぼん玉の写真は購入したばかりの 85mm f/1.4G で撮った写真、右のイチョウの写真は 58mm f/1.4G で撮った写真です。

バンブーで年賀状作成

 

この時重要なのは、前述したとおり、バンブーの紙白が黄色味を帯びているので実際にモニターで見ているよりもわずかに黄色が強調されてプリントされること。作品によってはそれが返って邪魔をする場合もありますが、紅葉写真ならば多くの場合、感動が2割増しになってプリント出力されてくるのではないかと思います。

留意事項として、バンブーのフォトカードは紙厚が厚いので、使用するプリンタによってはヘッドと紙がこすれて用紙端を汚してしまうことがあるということ。A3ノビサイズならば手差し印刷(背面給紙)が可能なのでその問題はないのですが、はがきサイズだと後トレイしか使えないので実際に Canon PRO-10 で使っていてもヘッドと紙がこすれる音がして紙の用紙端(先にプリンタに入る側)にわずかに黒インクがついてしまうケースが何枚もありました。

解決方法として考えられるのは、用紙いっぱいに印刷せず余白を多めにとるとか、余白があっても問題ないデザインにするとか、あるいは根本的な解決方法にはなりませんがバンブーより厚みの薄いフォトカード・フォトラグに用紙を変えるとか、プリンタをエプソンに変えてみるとか(笑)、年賀状だから細かいことは気にしないとか(笑)。

年賀状サイズで印刷する場合は上述したような難点はあるものの、ハーネミューレ・バンブーの落ち着いた柔らかな質感は秋の景色にとてもよく似合いますし、まずなによりバンブーのような用紙で年賀状をもらうことは一般的にはないことだと思うのでもらった相手もきっと喜んでくれるのではないでしょうか。

一度使ったらやみつきになること間違いなしなので、気になる方は是非お試しあれ~。

 

なお、最後に補足ですが、バンブーの裏面は表面のテクスチャとは異なりますがマット面質なので宛名を印刷するぐらいは問題なくできます。その際、郵便番号の「赤枠」や「年賀マーク」も一緒に印刷することを忘れずに。「筆まめ」のような専用の年賀状作成ソフトであれば郵便番号の赤枠はチェックボックスにチェックをいれるだけで簡単に印刷できますよ。

次回は、ピクトリコ・コットンペーパーを紹介していきます。